2020.03.05

新製品受難の時代

HCJ2020で新製品と言える商品は、どれくらいあったでしょうか?

2日間かけて、会場内をゆっくりと見てまわりましたが、「おっ!」と思える商品は少なかったように思います。

そんな中で、私の注目商品を簡単にご紹介します。

 

『とろみ茶ティ-サ-バ』

テレビで、薬を飲むときの補助剤ゼリ-などのCMを見たことありませんか?

飲み込みが難しい患者様に対して、看護士がとろみ材を混ぜて、飲料にとろみをつける作業があります。高齢化社会が進む中で、とろみ飲料の必要性が増えているそうです。

このティ-サ-バ-は、水、湯、お茶などのボタンを押すだけで、とろみ飲料を簡単に作ることが出来ます。

 

『無煙調理ワゴン アイスフィング』

調理ワゴン本体で油煙や油脂、水分を含んだ空気を浄化します。

 

カセット式の調理機能6種類(IH調理器、IH中華、電気クッキングヒ-タ-、グリドルシングル、グリドルダブル、電気ディ-プフライヤ-)により、様々な料理を1台で対応が可能になります。つまり、提供メニュ-によって、適切なカセットに入れ替えることが出来るのです。

ドイツ・リーバ-社製。スチ-ムコンベクションオ-ブンで有名なラショナルもドイツメ-カ-です。ドイツは物づくり大国と言われているだけありますね。

 

『Water & Oil Fryer』

水を使用した油濾過システムにより、脂の酸化値を低く保つことができます。油層の下に水層があるのがミソなのですが、昔からある技術を改良しているようです。

ほとんどの総合大手メ-カ-がスチ-ムコンベクションオ-ブンをメインに展示している中で、フライヤ-をメインに展示しているところに意気込みを感じました。

 

<おまけ>

肉・魚・野菜などの使い分けのために、カラ-包丁やカラ-まな板が製品化されてきましたが、中心温度計も色分け出来るようになりました。次は、どの商品が色分けされるでしょうか?

紙ストロ-、紙容器など、エコ商品の展示も多かったです。

 

新商品が生まれてヒットすると、すぐに他社が類似商品で対抗する。

独占禁止法があり、自由社会では避けられない競争なのですが、パイオニア精神を持つ企業を大切にして欲しいです。

新たな技術、新たなニ-ズを生み出すための、努力・勇気・投資は非常に大変なものですから。